セカンドオピニオン外来

〜インプラント治療は難しく、リスクを伴う治療です。
治療を受ける前に十分な説明を受け、時にはセカンドオピニオンの活用を強く推奨します。〜
数年前、インプラント治療にまつわるトラブルが続出し社会問題となりました。
具体的には、以下のようなトラブルが挙げられます。
インプラント治療にまつわるトラブル
  • 高額な治療費であるために不透明な契約に関する金銭的な問題
  • インプラント治療への強引な誘導と説明不足の問題
  • インプラントを行う歯科医師の技術自体が未熟なことによる
    手術時・術後のトラブル
    (神経の麻痺・出血多量・血管の損傷による窒息・副鼻腔の感染など)
  • 術後の痛みや腫れなどデメリットに関する説明不足の問題
  • インプラント手術における滅菌環境の不備の問題
  • インプラントの早期の失敗によるトラブル
  • インプラント治療後のアフターケアに対する説明不足の問題
信頼できる歯科医師による治療を受けることを、強く推奨します
10年ほど大学病院に勤務していた私のもとにも、他院でトラブルを抱えた患者さんが多数来院していました。時には訴訟に発展した患者さんの依頼で意見書を書いたこともあります。他院でのインプラント治療の途中で引き継いだり、すでに起きてしまったトラブルをリカバリーしたりすることは非常に難しく、私もその後の治療には非常に難儀したことを今でもよく覚えています。最初から私の元に来てくれれば、ここまで大変な治療にならなかったのに、と思うことも少なくありませんでした。
インプラント治療は、失った歯を元どおりにしてくれる素晴らしい治療ですが、技術的に難しく、リスクを伴う治療です。
したがって、必ず、信頼できる歯科医師による治療を受けることを、強く推奨します。
もし、少しでも不安を感じる場合は、積極的に専門医によるセカンドオピニオンを活用してください。セカンドオピニオンを受けることは患者さんの権利でもあります。

セカンドオピニオンに関するよくある質問

セカンドオピニオンで相談することは、かかりつけ医に言わなくてはいけませんか?
セカンドオピニオンを受けるために、特にかかりつけ医に許可を得る必要はありません。また、セカンドオピニオンの医師もかかりつけ医に報告する必要はありません。かかりつけ医に知られることなく、意見を聞くことが可能です。
かかりつけ医からセカンドオピニオンを受けた医院へ転院したいのですが、どうすればよいでしょう?
もし、かかりつけ医のもとですでに各種検査(レントゲンなど)をおこなっている場合は、その資料の貸し出しを請求することが可能です。もし、直接請求するのが気まずいような場合は、当院から資料の貸し出しの依頼をすることも可能です。
現在、すでにインプラント治療の途中だが、転院したいのですが、可能でしょうか?
なんかしらのトラブルが発生している場合は、まずはご相談ください。
歯科医院によって使用しているインプラントの種類が異なることがありますが、当院では全メーカーのインプラントに対応可能です。ただし、インプラントがすでに埋め込まれている場合は、そのインプラントに関して当院で保証しかねますので、ご了承ください。