超難症例にも対応可能な骨造成テクニック

骨が細い場合の骨造成〜GBR〜
骨が細く、インプラントが骨からはみ出してしまうと、その部分は歯ぐきで覆われず、インプラントのチタン表面がお口の中に露出した状態になってしまいます。見た目だけではなく、本来は骨と接触する部分が露出している状態は衛生的にもよくありません。
そのような場合にはGBR(Guided Bone Regeneration: 骨誘導再生術)という方法で、人工の骨を用いて不足した骨を造成することが可能です。

目次

01.概要

歯を抜いてから長期間放置していたり、抜歯時の炎症が大きく骨へのダメージが大きい場合は、その後のインプラント治療が難しくなる場合があります。具体的には、骨が痩せて細くなってしまい、インプラントが骨の中に収まらずはみ出してしまうのです。インプラントが骨からはみ出した状態のまま、歯の部分の被せ物を作ってしまうと、はみ出したチタン表面が歯ぐきで覆われず露出してしまいます。それを防ぐために、骨が不足している部分に骨を造成する必要があります。その術式をGBR(Guided Bone Regeneration: 骨誘導再生法)といいます。

02.術式の種類と適応

上顎洞底挙上術には“ソケットリフト”と“サイナスリフト”という2つの術式があり、既存骨の量(現状での骨の量)によって適応が変わります。

i 同時法

インプラントを埋入できるくらいの骨はあるものの、インプラントの一部がはみ出してしまう場合に適用されます。比較的、よく行われる術式ではみ出したインプラントの表面に人工の骨とメンブレン(保護膜)を置くことで、インプラント体周囲がすべて骨で囲まれるように骨造成を行います。インプラント埋入と同時に行うことが可能なため、比較的短い治療期間で治療が完了します。

ii 段階法

骨が極度に細く、インプラントの埋入自体も困難な場合に適用となります。具体的には、下顎の親知らずがある(あった)場所付近からブロックで骨を採取し、不足した部位に移植を行います。移植をした後、約4〜6ヶ月待ってインプラントの埋入手術を行います。同時法と比較して、治療期間が長くなることと、インプラントを埋入する部位以外にも外科的侵襲が必要になることが大きなデメリットとなります。

03.治療のリスク

同時法と段階法の両者において、共通するリスクは“移植骨の感染”です。移植した人工の骨が、清掃不良や喫煙などの原因によって感染を起こしてしまう場合があります。喫煙に関しては、抜糸を行うまでの約2週間だけでも禁煙することを強くお勧めいたします。
また、段階法では、インプラント埋入部位に加えさらに異なる部位より骨を採取するため侵襲が大きくなり、術後の腫れや痛みが大きくなる可能性があります。また、下顎の神経に近いところから骨を採取するため知覚の麻痺がおこる可能性があります。

04.手術について

手術は入院など必要ですか?
日帰り手術になりますので、入院などは必要ありません。静脈内鎮静法を行う場合は、少し休んでからお帰り頂きます。
手術時間はどのくらいですか?
同時法ではインプラント手術(1本なら約30分)に加え+15分程度かかります。段階法では+45分程度かかります。
手術が怖いです
手術は局所麻酔で行いますので、術中に痛みを感じることは基本的にはありません。もし手術に対して怖いというイメージが強い場合は、静脈内鎮静法をお勧めしています。全身麻酔ではないのですが、少しぼーっとした状態になり、大変リラックスした状態で手術中を過ごすことが可能です。
術後、痛みや腫れはありますか?
歯ぐきを切開し、骨に穴を開ける手術なので、痛みは当日・翌日がピーク、遅れて術後2~3日後に腫れることがあります。痛みに関しては、痛み止めを飲んでも効かないという痛みではありません。
GBRの場合、術後5~7日まで腫れたり、場合によっては内出血のような青アザができたりする場合があります。
通常、5〜7日後くらいから腫れや痛みは引いていきますが、内出血は1~2週間消えないことがあるので、人前に出たり旅行に行ったりという予定は入れないことをおすすめします。
術後の注意事項はありますか?
手術当日は、お酒・運動・お風呂につかる(シャワーは可)など血の巡りがよくなるような行動は控えていただきます。翌日からは普段通り生活していただいて構いませんが、あまり激しい運動などは2~3日控えた方が良いでしょう。手術をした部位でものを強く噛んだり、歯磨きは控えてください。また、手術直後は今まで使用していた入れ歯が入らなくなります。数日間、おかゆなど柔らかいものを召し上がっていただくようにしています。
術後の予定を教えてください。
当院では、鎮痛剤と抗生剤と一緒にうがい薬もお出ししていますので、翌日に消毒などで来院して頂く必要はありません。2週間後を目安に抜糸で来院していただきます。
同時法ではその後はインプラントと骨が結合するまで待つだけとなりますので、その次の来院は3~6ヶ月後の上部構造(歯の部分)のための型取りまで来院して頂く必要はありません。場合によっては、インプラントのキャップの交換の手術(2次手術)が必要となることがありますが、局所麻酔で15分程度で完了します。
段階法では、術後6ヶ月程度移植した骨と既存骨が馴染むまで待ちます。その後、インプラントの埋入を行い、通常通り2~3ヶ月後に型取りをし、歯を作って来ます。

05.費用

i GBR 同時法 ¥50,000+人工骨の費用
ii GBR 段階法 ¥120,000+人工骨の費用
■(例1)下の奥歯に1本のインプラント埋入とGBR同時法をおこなった場合
レントゲン検査(CT撮影・CT分析・術前術後の確認) ¥20,000
埋入手術 ¥250,000
GBR同時法 ¥50,000
人工骨 約¥15,000
上部構造(フルジルコニアクラウン) ¥150,000
合計 約¥485,000
■(例2)上の前歯に2本のインプラント埋入とGBR段階法をおこなった場合
レントゲン検査(CT撮影・CT分析・術前術後の確認) ¥20,000
埋入手術 ¥250,000 x 2
GBR段階法 ¥120,000
人工骨 約¥30,000
仮歯 ¥50,000 x 2
上部構造(フルジルコニアクラウン) ¥150,000 x 2
合計 ¥1,070,000
*価格はすべて税抜きです
*仮歯をご希望の方は+¥50,000/本がかかります。
*上記とは別途、再診料が毎回¥1,000(税別)かかります。

06.三軒茶屋マルオ歯科のインプラント治療の特徴

  • 最新の歯科用CTを導入しているため、最低限の被曝でレントゲン検査を受けていただけます。
  • 全ての手術に対して、最新のシミュレーションソフトを用いて、
    インプラント手術計画を立案しているため、安心・安全な手術を保証いたします。
  • インプラント専門医による迅速かつ正確な手術をおこなうため、
    患者さんの手術の不安を最小限に抑えることが可能です。
  • インプラント治療専門医として難症例に取り組んできた豊富な経験と、
    指導的立場でインプラントが学生および未熟な歯科医師に対して教育を行ってきた実績があります。
  • 最新のエビデンス(医学的根拠)に基づいて、治療をおこなっているため、
    他院よりも治療期間を短縮しておこなうことが可能です。